平成28年6月20日 淡路島巡り 

明石海峡大橋

明石海峡大橋は本州と淡路島を繋いだ夢の吊り橋です。かつて紫雲丸という連絡船に乗って不運にも海に吞み込まれた子供達の苦しみや悲しみが大きな原動力となり作り出された世界最長の吊り橋です。明石海峡大橋には日本の最高の技術と神がかり的な情熱が注がれ、完成を迎えることになりました。今、淡路島と本州は一つとなり、新しい時代が創生されつつあります。車で淡路島を巡り始めると一日あれば車で何周でもできそうなのですが、そうは問屋が卸しません。魅惑的な店舗、施設が道すがらにあり、あちらこちらで釘付けにされることでしょう。海鮮料理、タコ焼き、釣り、温泉、博物館、牧場、お城、神社、遊園地、マリンスポーツなどなど。海岸沿いの道は潮の香りが漂い、雄大な森に棲む鳥達が空を舞います。島の人達は観光客に優しく、インターネットで見た施設がその架空の存在が目の前に現れ、訪問し対話し、次々と現実のものへと変わって行きました。こんな話をしてよいかどうか、働く人達は皆プロではありますが、どんなお客様も蔑ろにしないプロ中のプロに接するとその店や施設の印象は大きく変わります。

私の車は鳴門海峡を目指して進んでいた。少し道に迷い、どういう加減か新島水産前に出た。新島水産はネットでもよく紹介されている企業で、海鮮料理を副業的に提供されていることは知っていた。私は事務所に入り、明日の予約はできますかと尋ねた。中から一人の事務員風の男性が現れて、質問に答えてくれた。もし、明日は定休日なので、予約は残念ながらできませんと答えていただいたら、それで話は終わっていました。ところがこの何気ない質問に対して、隣の建物に移動し、資料を探し、関係者に「ここにあったあれはないか」と問い、ありあわせではあるが、観光協会の発行の地図を示され、姉妹店が地図のここにあって、明日もやってますとお示しされ、ただ、明日は予約でいっぱいのようですと、お答えいただいた。

私は素晴らしい接客をしていただいたと感じた。気は心です。

ここで話を終えたら、新島水産の紹介だけになってしまい淡路島=新島水産という図式を世界に暗示することになってしまいますので、そうではないことを示すために、その他のエピソードも簡潔にお伝えいたします。

淡路島から家に帰り、こうして旅行感想文を書いていて、思った。新島水産で得た感動をモデルにして、これから生涯かけて、こんな感動を提供していこうと。

※補足となりますが、日本の神話によれば、神々が最初にお造りになった島がこの淡路島ということになっております。私は私なりにこの神話を解釈しております。知恵をあまり必要としなくなった満ち足りた現代において、神を理解するのは容易ではありませんが。